妙運山と号し、日蓮宗に属する。
正保四年(1647年)妙成寺(みょうじょうじ)十五世日條(にちじょう)上人を開山とし、当初は現小松市にありました。
真成寺の鬼子母神は、小松城主であった丹羽長重(にわながしげ)が城に安置していたもので、加賀藩主三代目・前田利常(まえだとしつね)公はこの鬼子母神を深く信仰していました。
その後、前田利常は伯父である日條上人にこの鬼子母神を託し、真成寺の建立となりました。
前田利常が逝去してから、万治二年(1659年)に金沢の小川町に転じ、寛文十一年(1671年)に金沢市東山に真成寺を建てました。
境内には、歌舞伎俳優初代加賀屋で有名な中村歌右衛門の墓があり、多くの歌舞伎役者、関係者が参拝に訪れます。
また、加賀蒔絵の祖・五十嵐道甫の碑、人形供養塔もあります。