真成寺副住職の深村智崇(ちしゅう)が2021年の夏頃に、鬼子母神堂を掃除していたところ、隅に置かれていた戸棚からおみくじの木版が偶然出てきました。
戸棚には一から六十一番までの番号が振られており、すべての木版が残されていました。
おみくじの戸棚も木版もすべて揃っていましたが、江戸時代末「嘉永六年」と記されているので、版木とともに1853年頃に製作されたのではと考えられます。
古いおみくじのため、木版が曲がっていたり、彫りが浅かったりしてうまく写らないところもありましたが、副住職が補修して読めるようにしました。
なにぶん古い表現と書体のためなかなか読むことも理解することもできませんが、おみくじに書かれた内容を記した資料も同時に見つかり、大型のカードにして展示していますので、現代の私たちも容易に判断がつく内容となっています。
61番まであるおみくじに「大吉」はたった3本しかないため、「大吉」の確立はなんと5%しかありません。
是非、この歴史あるおみくじを引きに真成寺まで足をお運びください。